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YOUR WORDS ~摂理の御言葉~

このサイトはキリスト教系新興宗教「摂理」に関わった方向けの情報系サイトです。 主に摂理の根っこである「御言葉」やそこでの文化についてあげていきます。

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方舟に乗った人々

私の友人Aさんは、あるカルト団体の夫婦のもとに産まれました。
Aさんは家族と離れて暮らしていますが、
家族は福島原発事故で避難勧告を受けた地域に住んでいます。
津波が何もかも流してしまった地域でもあります。


津波の後、Aさんから家族の様子を聞くと、信じられない言葉が返ってきました。
「親は自分の家は無事だったから、周りには裁きがくだされたと喜んでいる。」


それを聞いても私は大して驚きませんでした。
以前からこのAさんの親Bさんがどういう性格かを聞いていたからです。
カルトで歪んだアイデンティティを築いてしまった典型とも言うべき人です。
元々の人格も関係しているとは思います。
それでも、こういう考え方を助長したのはカルトの教えです。


ところで、カルトは似た性質を示すもので、
他の団体でもこの災害を裁きだと教えています。
やや日刊カルト新聞』では、
「東北地震は天罰」だと発言した団体の信者さんが
「被災者を傷つける意図はなかった」など様々に弁明しています。
http://dailycult.blogspot.com/2011/05/blog-post_15.html#comments


しかし日刊カルト新聞主筆である藤倉善朗氏はコメント返信で以下のように指摘しています。

①意図があったかどうかは問題でない
②被災者の問題を指摘するならまだしも、被災者を他の批判の道具にしている
③「震災を天罰」というおかしさが理解できないのは社会性の欠如
④批判を受けると「宗教への無理解」「宗教だから批判する」というのは話のすり替え
⑤自覚なく被災者を愚弄しているなら、悪意があるよりも意味がわからなくて怖い

ちょっとふざけたところもありますが、主筆のコメントはとても参考になります。
少々長いですが、お時間がありましたらURL先の記事と合わせてお読みください。


私たちの多くは結果的に深刻な被害を免れることができました。
しかし方舟に乗れたかどうかで考えてしまうと、
事の本質を見逃してしまいます。
きちんと地に足を着けて現実を見据えないと
天災のメッセージは聞こえてこないのではないでしょうか。
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*Comment

話の通じない人 

>ななたんさん


コメントありがとうございます。

言葉が通じない人がいると、とても悲しいですね。
でも、相手からするとこちらも言葉の通じない人とも思われることでしょう。
ですから、そういう人を認めることから始めないと対話は始まりません。
そこに対話の難しさがあります。

けれどそのように通じないことばかりでもありません。
ななたんさんに気持ちを酌んでもらえて、Aさんも喜ぶことでしょう。

  • posted by チャボ@ 
  • URL 
  • 2011.05/24 00:39分 

 

そのカルトの方の話、本当に驚いてしまいました。

地震を裁きと言っている人たちも、現地に行ったり被害に遭ったりしている方に直接接する機会があれば、
裁きと言い放つことがどれほどむごい事か理解してくれる人もいるんじゃないかと思っていました。

でも、この記事のような方のように被害を身近に見ても考えが変わらない人もいるんだと思うと、本当にショックです。

幼少期からこのような情緒的環境で育たれたご友人のご苦労や苦しみがしのばれます。

他人の不幸を喜ぶ教えが宗教にあってはいけないと思うのですが…。
その方々はほかの人を普段どういう目で見ていたんでしょうね。
  • posted by ななたん 
  • URL 
  • 2011.05/22 06:46分 
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